資産管理は中国のすべての家庭の関心事であり、女性の資産運用ニーズが爆発的な勢いをみせている。「85後」(1985〜89年生まれ)の女性が投資の主力となり、女性の投資家に占める割合は31%に達し、人数では「85前」(80〜84年生まれ)や「70後」(70年代生まれ)を大幅に上回った。「京華時報」が伝えた。
85後はネット資産運用の主力だ。報告書によると、ネット金融に関わる女性投資家には若年化の傾向がみられる。資産運用を行う女性のうち、85後と「90後」(90年代生まれ)が占める割合が45%に達し、前年比7.6ポイント増加して、増加幅が大きかった。一方、「60後」(60年代生まれ)と70後の女性投資家の割合は8%低下し、投資意欲の冷え込みがうかがえる。
具体的にみると、85後の女性が女性投資家全体に占める割合は31%で、15年に比べ5.3%増加し、ネット資産運用における主力の地位を一層着実なものにしたことがわかる。85後女性の多くはキャリアアップの時期にあり、安定した収入と強い資産運用ニーズがあるが、資産運用に多くの時間と勢力を割くことが出来ないため、ハードルが低く、操作が簡単で、収益率の高いネット資産運用をまっさきに選ぶことになる。
若い女性投資家は数は急増しているものの、資金面で圧倒的な勢力を誇るのはやはり「中国のおばさん」と呼ばれる中年女性たちだ。データによると、46歳以上の女性投資家の一人あたり平均投資額は13万元(約228万円)に迫り、女性投資家全体の平均のほぼ2倍だ。
女性投資家には年齢による特徴だけでなく地域による特徴もみられる。一線都市は女性投資家の数が最も多く、沿海地域の二線都市、中部地域、南西地域がこれに続く。北京、上海、広州、深センなどの一線都市は所得水準が一般的に高く、女性の資産運用の意識も能力もほかの地域を上回る。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年3月14日