戦争の経験を語る日本人教師(80)
南京市の金陵中学(本部は高校のみ)で28日午後、同校で歴史を担当する教師・孫凱さんが「戦後の中日関係について」と題する授業を、日本人の歴史教師・小林孝純さんが「戦争中の中国人と日本人」と題する授業をそれぞれ行った。日本人教師が南京市の学校で歴史の授業を行うのはこれが初めて。南京晨報が報じた。
授業を行う金陵中学の歴史教師
中日の歴史教師が教壇でコラボ
南京大虐殺から78年に当たる今月13日、中国で「国家追悼日」の式典が行われ、その後、南京市を訪問して、歴史を学ぶほか、平和をテーマとした交流活動を展開したいという日本の友好団体が増加した。今回は、南京市政府外事弁公室が展開する「外国の友人と協力し、平和の都を共に築く」と題するシリーズイベントの一環として、日本の歴史教育者協議会日中交流委員会の代表者らが金陵中学を訪問し、現地の歴史教師と教壇でのコラボを実現させた。
日本側代表団の歴史教育者協議会は、日本全国の歴史教師から構成され、正義の民間組織だ。現在、同会には、日本全国の2000人近くの歴史教師が所属し、「歴史を忘れず、未来志向」という精神に基づき、歴史教育の研究に取り組んでいる。また、歴史教科書の歪曲や平和憲法の改正などを行う右翼勢力とも戦っている。