お米の味はどちらがおいしいか?江蘇省農業科学院から得た情報によれば、このほど日本の広島で行われた中日共同水稲品質・食味シンポジウムのジャポニカ種品評会で、江蘇省農業科学院から出品された品種「南粳46」が多くの日本の品種を抑え、「最優秀賞」を獲得した。南京日報が伝えた。
日本は早くから水稲の味と品質を重視してきた国であり、1950年代には「こしひかり」を生み出し、世界的にも高く評価されている。今回のシンポジウムでは、中日双方からコシヒカリや吉林省の吉粳511といった10種類の品種が出品された。南粳46は中国の南方エリアからの唯一の入選品種となった。
「最優秀という大きな賞を手にするのは本当に簡単なことではなかった。これは中国の水稲の品質も世界トップレベルに加わったことを証明している」と江蘇省農業科学院粮食作物研究所の王才林博士は語り、品評会では、それぞれ水分測定、洗米、水を加える、炊飯、混ぜる、盛るなどの各工程に厳格な基準が設けられ、それらに基づき水稲を評価すると紹介した。評価項目は外観、味、米の香り、粘り、硬さと総合の6項目からなり、各項目はそれぞれ7段階で評価される。合計2回行われた品評で最終的に南粳46が勝利をおさめた。
南粳46は現在スーパーなどで500グラムあたり8元(約139円)ほどで売られているという。南粳46は味が優れるだけでなく、産量も多く、耐性にも優れ、一般的に1ムー(1ムーは約6.67アール)あたり600キロ前後収穫できるといい、日本のコシヒカリよりも200キロ多く、江蘇省内外で累計500万ムーで展開されており、国内でも「金賞米」や「金賞水稲」などの称号を得て評価されている。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年3月28日