これまで消費者がブランドの情報を得るルートは広告だったが、ネット有名人の時代にあって、消費者はネット有名人からの口コミでブランドを知るようになる。ネット有名人はつなぐ役割を果たしており、消費者と消費者をつないでいる。
▽未来のビジネスの新たな人気ツールに
ネット有名人経済で現金を稼ぎ出すモデルは、実際には「コンテンツ+ソーシャルネットワーキングサービス+ネット通販」モデルの延長、または別のビジネス現金獲得モデルの延伸だ。産業ごとに細かな違いはあるが、最も根本にあるのはコンテンツが勝負ということだ。コンテンツとソーシャルネットワーキングサービスにネット通販が加わった現金獲得モデルでアパレル製品を売ることができるのは、そこに感情的なつながりがあるからだ。
今、目にしているネット有名人経済はアパレル製品が中心だが、将来のチャンスはより大きいとみられる。
淘宝(タオバオ)のモバイル顧客端末でも中継機能をうち出している。淘宝の達人は中継コーナーを開設し、淘宝の心得をそれぞれに語る。ネット有名人も広告を打ち、それぞれのおすすめ商品を直接販売する。
今後は、先進的な中継プラットフォームと質の高いフォロワーを抱えたネット有名人のプロデュース役が広告投資の主流を担い、実物商品のネット通販を誘導する巨大な潜在力をもつようになるとみられる。報告書の分析では、将来の中継プラットフォームによるビジネスモデルでは、広告と実物のネット通販がより重要な役割を果たすと予想する。
今後、中継がネット通販の関係者に人気のツールになり、中継という形態とスターのネット有名人化の流れを利用して、ユーザー獲得コストの引き下げを測るのが新たなやり方になるとみられる。消費のバージョンアップと汎娯楽(総娯楽化)という2つの大きなテーマが今後、ネット通販の中継プラットフォームで相まみえることが予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年4月5日