100キロ以下の人であればスムーズに乗って脱出することができる
設計理念
周さんはどのようにこの「脱出滑り台」を発明したのだろうか?彼は、「自分の家は35階にあり、家には高齢者も子供もいる。従って高層階から自分で脱出することには特に関心を持っている。もし火事などの緊急事態が発生すると、高層階から地面を繋ぐのはエレベーターと階段と外の空間の3つの方法しかない。火事発生時、エレベーターが使用できないとなると、外から脱出するのはリスクが大きい」と語る。
「90%以上の人が階段で脱出することを選択するが、高層階の階段は段数が多く、逃げる途中に人が殺到し、将棋倒しなど思いがけない事故を招く恐れもある。階段での脱出は疲労など身体に負担が大きすぎ、煙で咽る、水で滑る、人が殺到するなどリスクも大きい。これらの問題を引き起こす大きな要因は『立って脱出』することにある。では、『横になって脱出』するのはどうだろうか?」と考えた。
発想を転換した彼は視界がぱっと開け、入念な調査、研究に長い年月を費やし、この高層階「脱出滑り台」を発明した。現在、周さんの発明は既に国の特許を獲得したと同時に、PCT国際特許に認定されており、米国、EU、日本、ブラジル、ロシア、シンガポール、アラブ首長国連邦において承認されている。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年4月11日