米国の大学では最近、中華料理ブームが再び巻き起こっており、北京ダックや宮保鶏丁(ゴンバオジーディン)、松鼠魚(揚げ魚の甘酢あんかけ)、牛肉麺などが人気となっている。そして、本場さながらの中華料理が海を渡り、米ミシガン州立大学の食堂では、中国人留学生らが「帰国しなくても故郷のおいしい料理が食べられる」と歓喜に沸いている。人民日報海外版が報じた。
中華料理ブームが米国の大学で起きるのはこれが初めてではない。近年、大きく低迷していた中国人留学生の寮入居率を向上させ、食事の面で彼らが居心地のよさを感じられるようにと、ボストン大学やジョージア州立大学、オハイオ州立大学などの米国の大学の食堂は、中華料理のメニューを打ち出した。例えば、ボストン大学の食堂は2014年から、15種類の中華料理を提供している。
にもかかわらず、ボストン大学に留学している陳霄さんは、最近食堂で提供されるようになったカニの焼き餃子について、「名前を聞くとおいしい海鮮中華料理に聞こえるけど、実際はチーズワンタン」とし、「春巻も、油をたらした皮にあまりに少ないモヤシが具に入っているだけ」とこぼす。そして、中国の食べるラー油・老干媽を手に、米国での留学生活をなんとか送っている彼女は、「故郷の味がしょっちゅう恋しくなる」という。