なぜ子ども用爪切りのデザインに心を打たれるのか
上海の雑誌社で働く若い母親の任潔さんは韓国・ソウルに旅行した際に韓国製の爪切りに興味を惹かれた。任さんによると、中国製と韓国製の爪切りは機能面では大きな差はないが、韓国製はより見た目が良く、使いやすい。人の手をよく考慮してデザインされており、非常に使いやすい。子ども用爪切りはけがをしない配慮がされているだけでなく、デザインもとてもかわいく、安心で手軽だ。
中国製は技術が劣るのではなく、デザインが平板だ。この2年、観光客が海外で購入するものは炊飯器、便座、空気清浄機など高級商品だけでなく、爪切り、電気剃刀、ステンレスボトル、美顔器、文房具なども人気で、独特のデザインが重要な理由となっている。
市場が細分化され、需要が多元化するに伴い、「専門用途」の商品が消費の目玉となることは多い。広東金達外貿部の羅超部長によると、市場競争に生き残るのは必ずしも規模が大きく、資本が潤沢な企業ではなく、消費の需要をよく理解し、イノベーションに優れた企業だ。
「匠の精神とイノベーション精神は結びついており、その究極の目的は質の高い供給を増やし、消費者をさらに満足させることだ」。羅氏によると、金達公司は新たな製品を開発するたびに、陳列室に見本を展示する。現在陳列室には様々な爪切りが並んでいる。同社の設計・製造した多機能爪切りはすでに海外で販売されている。
「中国には世界最大の加工・生産能力が集中している。良い製品を作れない理由はない」。広州市中心部の生活用品スーパーで、ある客は「中国企業は『専心、プロ、集中、専念』の匠の精神で、より精巧な爪切りを作ってほしい」と語った。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年4月18日