近頃、「日本人はどれほど他人に迷惑を掛けたがらないのか」と題した日本人に関する記事が微博(ウェイボー)で転載されている。記事では「日本人は日常生活の中で、極力誰にも迷惑をかけないように最大の努力を払っている」と具体的に多くの事例をあげて説明している。なかには中国人の目にはほとんど偏執的とさえ見えるものもある。(文:聶昱氷。光明網掲載)
ちょうど数日前のことだが、中国人にもなじみの深い「瓷娃娃(磁器の人形)」こと福原愛が公式ブログで自身の恋愛に関する報道に対し、「この度は私のプライベートのことでお騒がせをして申し訳ありません」とコメントしていた。
このコメントは無意識のうちに最も直接的な形で、日本人が極度に礼儀を重んじる点を明らかにしており、感嘆を禁じ得ない。同時にある国を美化する人がいる一方で、必ずそれをバッシングする人々もいる。この二つの観点が対立していき、対立の最初の原因となった「日本人は他人に迷惑をかけないように努力している」という点はあっという間に忘れ去られ、新しい情報や話題にすり替わっていってしまう。
実際、「他人に迷惑をかけない」というのは中国の伝統の中でも常に守られてきた考え方の習慣である。しかも日本に比べ、中国人は日常生活の中でその度合いがほどよく、基本的に「礼儀正しさとお詫びの気持ち」は相手を心地よくさせる程度にコントロールされていて、それが互いのストレスになることはまずない。