訪日「個人自由旅行」の消費が集中している小田急百貨店新宿店は2月18日、今年の春節(旧正月、今年は2月8日)期間における一連の外国人観光客の消費状況データ並びにアンケート調査結果を公表した。2月7日から2月13日までの間、店内で買物をした外国人観光客421人のうち中国人消費者の占める割合は92.4%だった。中国人消費者の人数は前年同期比で120%、消費額は110%となった。つまり、買物に訪れた客数は増加したが、一人当たりの消費額は幾らか低下している。
では、この調査結果は中国人観光客の「爆買い」がストップしたことを示すのだろうか?
2016年、訪日外国人観光客の構成に変化が生じており、表面だけざっと見て終わるような団体旅行や、初めての日本観光に別れを告げ、細かく綿密に計画した何回目かの個人自由旅行がすでに訪日観光の主流に変化している。変化に伴い、これらの顧客層の買物方法や買物リストも以前と比べて変化している。
中国の大連から来た観光客は「二回目の訪日で、新宿周辺に宿泊している。この辺は比較的便利で、いつもこの辺をうろうろしている。前回の訪日時はとても多くの買い物をして、たくさんのお金を使った。今回はちょっと理性的に、自分が必要なものに応じて、適切に購入する。必要なものを持って帰る」と話す。
中国人観光客の「爆買い」は合理的消費に変化したが、日本の業者はこのことを憂慮しているのだろうか?
小田急百貨店新宿店の顧客サービス部の望月京子部長は「店頭に並ぶ商品の数量は限られている。もし一人の客がある商品を数十個購入したとしたら、次の客は購入することができない。以前、このような状況が出現したことがある。なので、それぞれの客が慎重に自分に必要な商品を吟味することは、私達百貨店からすると喜ばしいことだ」と語る。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年2月22日