計画は失敗したが、そのことで誰も落ち込むことはなかった。Bakerさんは、「西莉亜さんが偽物の彼氏を実家に連れて帰ろうとしたのは、ただ両親を心配させたくなかったからだろう」と話した。
中国ではここ数年、両親からの結婚催促の圧力を緩和するために、「レンタル恋人」を連れて帰省する若者が増えている。中国では、「女性はできるだけ早く嫁に行くべき」という伝統的な考え方が深く根づいている。男性も、帰省の折には恋人を連れ帰ることが期待されている。男性の場合、結婚に対するプレッシャーは、女性ほど大きくないかもしれないが、どの両親も、子供が一刻も早く身を固め、子供を持つことを切望している。
そのような状況にあっても、西莉亜さんは、「自分に対する社会の期待や希望を考慮に入れず、結婚を迫る実家からの圧力をものともせず、自分自身が望む我が道を歩む自由を持ちたい」と考えている。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月26日