国務院新聞弁公室は16日、「中国北斗衛星測位システム」白書を発表した。中国衛星測位システム管理弁公室長、北斗システム報道官の冉承其氏は、「中国最高レベルのチップはすでに世界で最も先進的な水準に達しており、40ナノの製造技術を持つ。最も安価なチップは世界の同類製品よりも安価で、10元(1元は約15.89円)以下だ」と説明した。人民網が伝えた。
冉氏によると、北斗技術を応用した端末は今年4月時点で2400万台を超え、北斗をチップとする携帯電話の販売台数は1800万台を超えた。中国国内で今年出荷されたスマートフォンのうち、北斗チップの使用率は30%を超えた。
冉氏は、「我々は現在、中国全土の高精度地上強化システムのネットワーク構築に着手している。このネットワークの構築後、年末にも試験運行を開始する。試験運行中の精度は10分の1メートル級で、構築後は最高でセンチメートル級に達する。人々は10メートル級から、10分の1メートル級、センチメートル級という優れた体験による変化を楽しむことができる。例えばこの高精度サービスを利用し車を呼ぶならば、最後の100メートル、10メートルになりもう一度電話をかける必要はない。この車は直接利用者の足元に到着する。他にも土石流前の地形変化の観測、道路・橋梁の観測、自動運転技術の応用、ドライバーの研修や実技試験の練習の問題を解決できる」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月17日