2012年末にアジア太平洋向けにサービス提供を開始し、世界で3番目に正式に運行・サービス提供を始めた中国の北斗衛星測位システムは、現在も安定運行を維持している。指標の目標値を実現しており、測位の精度は10メートル以下となっている。中国政府が衛星測位分野で初めて発表した白書、「中国北斗衛星測位システム」白書が16日、国務院新聞弁公室の記者会見で発表された。同白書によると、北斗システムはすでにグローバルネットワークのコア技術を把握しており、2018年頃に約18基の衛星を打ち上げる予定だ。2020年頃には35基の衛星ネットワークを構築し、世界のユーザーにサービスを提供する。人民日報が伝えた。
中国はチップ・モジュール、応用端末、運行サービスによる整った北斗産業チェーンを形成しており、北斗産業サポート、応用促進、革新の3大システムを構築している。北斗システムの国の安全および経済の発展という重要分野での応用促進に力を注ぎ、北斗システムのスマートフォン、車載端末、ウェアラブルデバイスなど個人消費財を通じた一般人への普及を積極的に促している。また北斗システムとモバイルネットワーク、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなど新興技術・産業との融合と発展を促進している。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月17日