習近平主席を迎えるため、課外時間を使って合唱の練習をするセルビアのジョン・ネイスビッツ大学中国センターの学生たち。 |
セルビアのトミスラヴ・ニコリッチ大統領の招きを受け、中国の習近平国家主席は17日、同国を公式訪問した。ニコリッチ大統領は習主席訪問の前日、人民日報の取材に答え、「中国の国家主席がセルビアを訪問するのは過去30年あまりで初のことで、セルビアにとって歴史的な出来事であり、両国関係にとっても画期的な意義を持つ。習主席のセルビア訪問は、両国の友好協力の新たなページを開くだろう」と述べた。
セルビア各界は習主席の訪問に大きな期待を寄せている。ニコリッチ大統領は「セルビア国民は、長い間会えなかった最も高貴な友人を待ち望むかのように、習主席の到来を期待している」としたほか、「習主席がセルビアを中国の真の友人・パートナーと見なしてくれていることに感謝する。習主席がセルビアの首都・ベオグラードを最初の訪問先に選んだことについても、感激している。今回の訪問は両国の友好関係の強化に良いきっかけをもたらすと同時に、両国の経済協力にも力強い原動力を提供することだろう」と述べた。
ニコリッチ大統領はまた、以下のように述べた。
セルビアと中国は伝統的な友好関係を有しており、両国関係は現在、史上最高のレベルに達した。政治面において、両国は互いに尊重し合い、誠実に向き合い、互いを理解し、支持し合っている。中国はセルビアの主権と領土保全を尊重し、セルビアも一つの中国の立場を確固として支持する。
経済分野では、両国は非常に密接な協力関係を維持している。最も顕著な例は、インフラ建設分野での協力だ。中国企業はセルビアで橋、高速道路、火力発電所、鉄道線路など多くの大型インフラプロジェクトを請け負っている。
両国の経済協力の将来には自信を持っている。インフラ建設分野に関しては、セルビアには中国企業の参加を待っている大型プロジェクトがまだ多くある。エネルギーや交通の分野でも中国企業の参加を歓迎する。私は大統領として、中国企業がセルビアに工場を建設し、セルビアの発展を推し進めてくれることを心から期待している。
中国が提起した「一帯一路」(1ベルト、1ロード)と中国-中・東欧協力メカニズムは、セルビア発展の戦略的位置づけに非常に合致する。私は習主席の描く「中国の夢」に賛同している。中国の夢は中国の人々のみならず、全世界の人々にも幸福をもたらすだろう。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年6月18日