あるベトナム人男性とその息子は、アメリカからの空爆から逃れるため、約40年もの間ベトナムのジャングルの中で暮らしていた。このほど親子は現代社会へと戻ることになった。
1972年に親子が住んでいた村はアメリカ空軍による空襲に遭い、親子の身内のほとんどが亡くなってしまったという。その後、男性は息子を連れてジャングルの中に逃げ込み、40年以上ずっと身を潜めていた。
親子は完全にジャングルでの生活に適応し、食料調達も習得した。しかし息子は42年もの間、完全に現代の世界から離れてしまったため、時間の概念が全くなかった。そして父親も外の世界についてあまり口にしなかったため、息子は女性の存在すら知らずにいた。
現在親子はベトナムのある村に暮らし、息子は現代社会の生活に少しずつ適応してきているという。最近では農作業を始め、将来は結婚も考えているという。(編集YK)
「人民網日本語版」2016年7月19日
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