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南中国海の北部と西部、海底には多くの窪地が分布

人民網日本語版 2016年07月22日13:12

海底の深層には炭化水素を豊富に含む流体があり、それは上向きに流れるか海底に溢れ出し、噴火口に似た地形を形成することとなり、科学者はそれを「海底窪地」(Pockmarks)と呼んでいる。調査により、南中国海の北部と西部の海底には、このようなくぼみが多くあることが明らかになった。新華網が伝えた。

中国1万メートル級有人深海科学調査母船「張謇号」が現在、南中国海で科学調査中だが、北緯21.75度、東経118.27度の南中国海の海域を航行した際に、リアルタイムで表示された海底3D地形図には、7−8個の大小さまざまな楕円形のくぼみが見られ、海底を踏んだ動物の「足あと」のように見える。

上海海洋大学海洋科学学院の何林幇研究員によると、この海底のくぼみは1960年代に初めて発見されてから、全世界の海洋で発見されている。その分布は広範で、強い温室効果ガスであるメタンガスや未来のエネルギーと呼ばれるメタンハイドレートと密接に関連しているため、それに関する研究は常に、海洋地質分野で注目されている。

専門家の分析によると、南中国海の北部と西部にあるこのくぼみは、主に大陸棚付近の傾斜帯、大陸斜面のエリアに分布している。これは過去1000年に渡り、南中国海の活動構造のうち最も活発なエリアであり、沈積がやや脆弱なエリアでもあるということだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年7月22日

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