国家発展改革委員会は20日に「中長期鉄道網計画」の関連状況を報告する会を開き、2020年には中国の鉄道網の規模は15万キロメートルに達し、このうち高速鉄道は3万キロメートルで、大都市の8割をカバーするようになるとの見通しを発表した。「京華時報」が伝えた。
15年末現在、全国の鉄道営業距離は12万1千キロメートル、うち高速鉄道は1万9千キロメートルだった。「計画」では、20年に営業距離15万キロメートル、うち高速鉄道3万キロメートルとの数字を明確にうち出している。
長期的には鉄道網の規模は20万キロメートル前後、高速鉄道は4万5千キロメートルを見込む。全国の鉄道網が人口20万人以上の都市を全面的に結ぶとともに、高速鉄道が省都都市と人口50万人以上の大中都市を全面的に結ぶようになり、隣接する大中都市間を1~4時間で移動できる交通圏が実現し、都市内には0.5~2時間交通圏が誕生する見込みだ。
「計画」は、高速鉄道の主要ルート計画の新規プロジェクトでは原則として時速250キロメートル以上の基準を採用し、沿線の人口や都市化が過密で、経済が発達し、超大都市に通じる鉄道では時速350キロメートルの基準を採用する。都市間鉄道では原則として時速200キロメートル以下の基準を採用する。
これと同時に、従来の計画「四縦四横」を土台となる主要構造とし、「八縦八横」のメーンルートを骨格とし、地域を結ぶ路線がつながり、都市間鉄道が補完する高速鉄道網を形成していく。八縦ルートには沿海ルート、北京-上海ルート、北京-香港(-台湾)ルート、北京・哈爾濱(ハルビン)-北京・香港・澳門(マカオ)ルート、呼和浩特-南寧ルート、北京-昆明ルート、包頭(-銀川)-海口ルート、蘭州(-西寧)-広州ルートがある。八横ルートには綏芬河-満州里ルート、北京-蘭州ルート、青島-銀川ルート、陸橋ルート(連雲港-烏魯木斉)、長江沿線ルート(上海-成都)、上海-昆明ルート、廈門-重慶ルート、広州-昆明ルートがある。
中国の鉄道建設には毎年8千億元(約12兆8498億円)以上が投入されている。
同委によると、北京と台湾を結ぶ京台鉄道は北京-香港(-台湾)ルートの一部であり、北京を出発し、合肥で香港九竜方面と福州・台北方面に枝分かれするという。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年7月21日
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