中国指導者の外交戦略思想と中日関係に関する学術シンポジウムが16日に北京で開催された。出席した専門家らは中国指導者の外交戦略思想の継承と発展、特に習近平主席の外交戦略思想、及び中国指導者の対日外交戦略と中日関係などについて議論した。人民網が伝えた。
中国社会科学院元副院長の武寅氏、中国社会科学院日本研究所党委員会書記、所長代理の高洪氏、中国社会科学院科学研究局の馬援局長が相次いで講演した。
武氏は講演で「新中国成立以来、中国指導者は国の外交戦略について一連の重要な理論、方針、政策を打ち出してきた。その思想と理念及び終始一貫した立場、観点はわれわれが深く理解すべきものだ。特に第18回党大会以来、習主席は国政運営に言及する際、外交を非常に重要な位置に据え、国内外を1つの大局と見なし、国内外を統合的に考慮する考えを打ち出した。中国の近年の国際社会での全ての行ない、特に様々な場で繰り返し説明してきた中国の新たな外交理念は国際社会で大きな反響を呼んだ。中国の打ち出した平和的発展、協力・ウィンウィンの国際関係の新たな理念及びその実践は、複雑で難題に苦しむ国際社会に斬新な思考回路を提供したと言える」と述べた。
武氏は「中国の国際関係の新たな理念は中日関係にも適合する。中国と日本の関係は大国の関係であり、周辺関係でもある。したがって中国にとって最も重要な二国間関係だ。近年、習主席は繰り返し重要談話を発表し、中国の対日政策の基本的な立場、原則、態度を明らかにしてきた。このうち中日関係の重視、対日関係の発展に原則があること、民間外交を高く評価するといった3つの精神は重点的に理解される必要がある」と指摘した。
会議の基調発言で中国社会科学院の馮昭奎名誉学部委員と同済大学政治・国際関係学部の仇華飛副学部長はそれぞれ「中国指導者の外交戦略思想――中日関係の過去、現在、未来」「中国の特色ある大国外交と中日関係」について報告した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年7月19日
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