中国大陸部には、学校に通うことを「拒否」し、「ホームスクーリング」を選ぶ学生が約1万8千人いる。そのような家庭の多くでは、主に母親が家で子供の勉強を見ている。21世紀教育研究院は、「中国ホームスクーリング研究報告(2013)」を発表し、中国における「ホームスクーリング」の発展状況について明らかにした。北京晨報が伝えた。
○「学校を拒否」の多くは、学校と密接な関係
「ホームスクーリング」とは、家庭を教育の主な教育の場所とし、通常は父母または家庭教師によって行われる教育活動を指す。21世紀教育研究院が発表した研究報告によると、「ホームスクーリング」を選んだ理由トップ5は、多いものから順に、「学校の教育理念に同意できない(54.19%)」「学校教育のスピードが遅すぎる(9.50%)」「子供が学校で十分に尊重されていない(7.26%)」「子供が、学校生活に嫌気がさしている(6.07%)」「宗教・信仰上の理由(5.59%)」だった。このうち4つはいずれも、学校と密接な関係があった。
調査によると、「以前は従来の学校教育を受けていたが、その後ホームスクーリングに移行した」という回答が62.01%、「ずっとホームスクーリングを続けている」という回答が37.99%となった。また、「幼稚園の年少クラスから小学一年生になるまで従来の学校教育を受けていない」子どもが多く、その割合は51.23%を占めた。
○年齢は小学校教育過程に集中
調査報告によると、現在「ホームスクーリング」を実践している家庭が最も多い省(自治区・直轄市)トップ3は、多いものから順に、広東省、浙江省、北京市で、いずれも東部に位置している。教育専門家は、「これは、東部地域の経済・文化レベルが高く、社会公共教育に対する考え方がいっそう開放されていることと関係がある」と指摘した。
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