不動産市場の情況を反映する「バロメーター」といえる大都市の賃料の動きとニーズの変化が、各方面で注目を集めている。生活情報サイト「58同城」が6日に発表した「2016年上半期不動産賃貸市場報告」によると、上海、北京、深センでは家賃が月平均4千元(1元は約15.2円)を超え、中でも上海は5133.91元と家賃最高都市になったという。「北京晨報」が伝えた。
同報告によれば、上半期には全国の賃貸ニーズが軒並み上昇した。第1四半期(1-3月)は前年同期比54%増加し、前期比では27%増加した。第2四半期(4-6月)は同39%増加、前月比7%増加だった。今年1~6月で賃貸ニーズが最も旺盛だったのは3月、次が6月で、逆に最も低迷したのは1月だった。
58同城の不動産担当者は、「市場の需給関係が住宅賃貸市場の変化に影響を与えた主要因だ。北京と上海のニーズは最も旺盛で、これが家賃の高騰に直接つながった」と指摘する。同報告では、上海、北京、深センが全国都市の家賃上位3都市で、6月の平均家賃は、上海が5133.91元、北京が4743.98元、深センが4086.32元。二線都市と三線都市はどこも2千元から3千元の間だった。
前出の担当者は、「上海の家賃が最高なのは、不動産価格の高騰と関係がある。2016年になると、上海の不動産価格はたびたび高騰し、外環高速道路の外側にある松江区でも不動産価格が1平方メートルあたり5万元に跳ね上がった。不動産価格の上昇と市場の好調さを受けて、家賃もおのずと引き上げられることになった」と説明する。
北京、上海、広州、深センなどの一線都市の上半期家賃が、どの月も上昇傾向にあったことが目を引く。北京は1月の4262元から上昇を続けて6月は4743.98元になり、上昇幅は11.3%に達した。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年9月7日
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