2016年10月13日  
 

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ブックカバーという日本文化 (2)

人民網日本語版 2016年10月13日14:02

本屋にとって、無料でブックカバーを付けることには2つのメリットがある。一つは、ブックカバーが付いているかで、会計済みかどうかが一目で分かる。次に、ブックカバーには本屋の名前が入っているため、広告宣伝にもなる。本屋が無料で提供しているもののほかに、ブックカバーが好きな人は、文房具屋でも自分の好きな革製や布製のブックカバーを買うことができる。

ある調査によると、日本では本を買う時に、半数以上の人が無料のブックカバーが「いる」と答え、使わない人は24%だった。自分のブックカバーを使う人も9.6%いる。日本人はなぜこれほどブックカバーが好きなのだろう。それを友人の上村さんに聞いたところ、「その理由は2つある。まず、本が汚れるのを防ぐため。ブックカバーをして本棚に並べておくと、日焼けして変色したり傷んでしまうことを防ぐこともできる。日本は本の値段が比較的高いため、古本市場が発達しており、きれいに保存しておくと、高く売ることもできる。また、それを買った人も気持ち良く読書ができる。次に、プライバシーの保護。小説、漫画、一般書籍、どんな本を読んでいても、他の人の目を気にしなくて済む」と説明してくれた。筆者は、これほどまでにプライバシーを気にするのは、他の国ではあまりないことだと感じている。

インターネット時代に入り、日本人の読書の量も減っており、そのような現象は「活字離れ」と呼ばれている。現在、若者はインターネットを通して、情報を収集するようになっている。今後、日本で「紙の書籍離れ」も進むと、ブックカバーも姿を消してしまい、ブックカバーを付けて本を読むという日本独自の文化もなくなってしまうだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年10月13日


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