ボブ・ディランの曲の翻訳家 「受賞が遅いぐらい」
ボブ・ディランの受賞について、陝西省の若手詩人・作家の周公度は、「全く意外でない」とし、「自分の予想よりおそく、彼は数年前に受賞してもおかしくなかった」との見方を示す。周公度は、中国国内でボブ・ディランの歌詞を最も多く翻訳している翻訳家でもあり、これまでに60-70曲翻訳してきた。
周公度は、「ボブ・ディランの受賞は、ノーベル賞の審査基準にとっては一種の『回帰』。80年代から、ノーベル賞の審査員は保守的になっていた。しかし、それ以前の受賞者を見ると、世界に新たな価値観を提供してきたことが見てとれる。アルベール・カミュとジャン=ポール・サルトルなどがそのいい例で、彼らは人間の精神について説いた哲学者であって、保守主義ではない。ここ数年、ノーベル賞の基準にも変化がある。例えば、昨年は、ジャーナリストが受賞した」との見方を示す。また、「ボブ・ディランの受賞はあまりに意外で、彼のことを知らない」という人が多いことについて、「これはあまりに失礼。読書習慣の問題で、視野が狭すぎるだけだ」と一蹴している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年10月14日
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