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マーティン・スコセッシ監督と黒沢清監督がサムライ賞を受賞

人民網日本語版 2016年10月21日10:57

間もなく開催となる第29回東京国際映画祭の「SAMURAI(サムライ)賞」が、米国人映画監督のマーティン・スコセッシ氏と日本人映画監督の黒沢清氏に授与されることが明らかになり、同賞で彼らの映画事業への多大な貢献を表彰する。

同賞は、世界に向けて新しい時代を切り開く革新的な映画を作成し続ける映画制作者の功績を称えるもので、今年で開設3年目となった。2014年には北野武監督とティム・バートン監督、15年には山田洋次監督と呉宇森(ジョン・ウー)監督が同賞を受賞している。

マーティン・スコセッシ監督は、ロバート・デ・ニーロ主演の「タクシードライバー」(1976)で第29回カンヌ映画祭パルム・ドールを獲得し、「アビエイター」(2004)、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2013)などで8度にわたりアカデミー賞監督賞にノミネートされた。06年には「ディパーテッド」で第79回アカデミー賞監督賞・作品賞を受賞した。スコセッシ監督が20年以上にわたって企画・撮影した最新作の「沈黙 -サイレンス-」は、日本人作家の遠藤周作の同名小説が原作。温かく悲しいストーリーとなっており、17年公開予定だ。

日本のサスペンス映画の巨匠である黒沢清監督は、「ドレミファ娘の血は騒ぐ」(1985)「地獄の警備員」(1992)などの作品で人気を博し、92年にオリジナル脚本の「カリスマ」で米国サンダンス・インスティテュートのスカラシップの獲得をきっかけに渡米した。また、これまでに4度カンヌ国際映画祭に映画作品を出品しており、08年には「トウキョウソナタ」で第61回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞を受賞し、15年には「岸辺の旅」で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した。最新作となる「ダゲレオタイプの女」は初のオール外国人キャストで、全編フランス語の作品となっており、10月15日から公開している。

東京国際映画祭のクロージングセレモニーで同賞の授賞式が行われ、さらに、黒沢監督が自らの経歴を振り返るとともに、自身のこれまでの作品制作で直面した課題などを語る特別講演も実施される予定だ。(編集YK)

「人民網日本語版」2016年10月20日

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