2016年10月21日  
 

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中国経済の「秋の通知票」を読み解く (2)

人民網日本語版 2016年10月21日09:44

雇用と物価も「安定傾向」を助長することになった。第1~3四半期に都市部で新たに1067万人が就職し、1四半期前倒しして通年の目標を達成した。31の大都市では都市部失業率が2013年6月以降で初めて5%を割った。同期は物価の上昇傾向も全体として落ち着きをみせた。第1~3四半期の消費者物価指数(CPI)は2.0%上昇で、上半期に比べて0.1ポイント低下した。

3四半期連続で6.7%の成長率を達成した背後には、経済成長の質と効果の持続的な向上、エネルギー構造、産業構造、需給構造の持続的な改善がある。

統計をみると、第1~3四半期には、第三次産業の生産額がGDPに占める割合は52.8%となり、前年同期比1.6ポイント上昇した。同期の最終消費支出のGDP増加への寄与度は71%で、同13.3ポイント上昇した。

国務院発展研究センターの張立群研究員は、「今年は第13次五カ年計画が始まった年で、第1~3四半期の経済の安定成長は通年の目標を順調に達成するための良好な基礎をうち立てた。中国経済はこれから新たな起点、新たなプラットフォームの上でより着実な足取りで進んでいく」との見方を示す。

▽「年納めの時期」安定傾向は続く見込み

集瑞聯合重工営銷服務有限公司の管理担当者・譚東さんは、「9月には受注が目立って増加した。今では1カ月先まで待ってもらわなければならない状況だ」と話す。この安徽省蕪湖市にある企業は主に大型トラックと部品の製造販売を手がけている。

経済データが企業の所感を裏付ける。9月の生産者物価指数(PPI)はマイナスからプラスに転じ、54カ月続いたマイナス局面を脱却し、同0.1%上昇した。

盛報道官は、「これは工業分野の需給関係に実質的な変化が現れたことを意味する。第3四半期に入り、工業電力使用量、発電量、貨物輸送量などの指標がそろって改善し、工業の安定傾向が明らかになった」と述べた。

盛報道官によると、「これは供給側の構造改革と直接関係がある。一部の遅れた生産能力が淘汰された後、市場の需給関係に積極的な変化が生じ、さらに国際市場における大口商品価格上昇という要因が加わり、工業分野で価格が上昇し、工業企業の利益が好転し、発展への信頼感も高まった」という。


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