需要サイドからみると、変化は主に投資分野に集中して現れた。統計をみると、今年に入ってから低下を続けていた投資の増加ペースが第3四半期には安定に向かった。そのうち第1~3四半期の製造業への投資は同3.1%増加し、増加ペースは今年初めて上昇となった。9月の民間都市の増加率は4.5%で、8月にマイナスからプラスに転じたことを土台として上昇を続けている。
同センターの許召元研究員は、「製造業への投資は民間投資の主な投資先であり、市場化のレベルが高い。現在、この部分の投資はすでに安定化し、中でも消費類と先端製造業への投資の伸びが目立って回復しており、ある程度持続可能性があることがわかる」と話す。
商務部市場運行・消費促進司の李習臻副司長は、「第4四半期は伝統的に消費の盛んな時期で、これにマクロ経済の安定化や改革のメリットが次々に発揮されていることが加わり、消費市場は安定した増加ぶりを維持することが予想される」と話す。
アナリストは、「経済運営に多くの積極的な変化があったとしても、土台はまだしっかりしていない。たとえば輸出が弱まり、金融リスクが局部的に累積するなどは、いずれも非常に注意が必要な問題だ。だが全体としてみると、第4四半期の中国経済は安定成長を維持するものと期待される」との見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年10月21日
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