人的資源・社会資源部(省)は25日に第3四半期(7-9月)についての記者会見を行った。同部の李忠報道官によると、「今年9月末現在、遼寧省、江蘇省、重慶市、上海市など全国9省市で最低賃金の引き上げ調整が行われ、平均引き上げ幅は10.7%に達した。全国の月収ベース最低賃金が最も高いのは上海の2190元(約3万3739円)、時給ベース最低賃金が最も高いのは北京市の21元(約324円)だった。中国新聞網が伝えた。
最低賃金の基準を引き上げた9省市は、遼寧、江蘇、重慶、上海、海南省、山東省、天津市、河北省、北京。
今年の最低賃金引き上げ幅は例年より小さい。中国労働学会の蘇海南副会長は、「今では中国経済が新常態(ニューノーマル)に突入し、人件費が急速に上昇し、企業にかかる圧力が増大し、これにここ数年間、各地の最低賃金引き上げ幅が大きかったこと、頻度も高かったこと、物価も低い水準を維持したことが加わり、今の段階で最低賃金の基準を合理的に調整することが必要だった」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年10月26日
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