就職情報サイト・BOSS直聘が発表した職場の吸引力に関する報告書をみると、大学を卒業した人で一線都市にとどまりたいと考える人が、3年前の51%から今年は36%に減少した。また二線都市で働きたいとした人は44%に上り、前年比8ポイント増加した。「京華時報」が伝えた。
同報告書によると、95後(1995~99年生まれ)のインターネット業界での職業選択にはいくつかの新たな傾向がみられたという。伝統的なポータルサイト企業やソフトウェア企業の吸引力は弱まり、ビッグデータ企業、文化娯楽企業の吸引力が強大になっている。一部のユニコーン企業は人材を呼び込む力が大手企業を上回り、アント・フィナンシャル、新美大、今日頭条、滴滴出行、小米などが大卒者にとって「新たな大手就職先」となっている。また今年は卒業したらすぐ社員100人以下のベンチャー企業に就職したいと考える大卒者が14.8%に上り、前年比5.9ポイント増加した。
同報告書によれば、一線都市にとどまりたいと考える大卒者は3年前の51%から今年は36%に減少し、前年を8ポイント上回る44%が二線都市での就職を希望した。人材の吸引力が急速に高まっている都市は、杭州、蘇州、青島、成都、武漢、南京を代表とする「新一線都市」だ。
これと同時に、2016年のインターネット産業で働きたいと考える大卒者の間での3大人気職種は、技術、市場、運営だった。技術系の大卒者は技術駆動型企業志向が目立ち、就職を希望する3大分野は電子商取引(EC)、インターネット・ファイナンス、O2O(オンラインツーオフライン)で、合わせて32.7%に上った。
95後の就職競争は非常に激しい。BOSS直聘がこのほど発表した「2016年大卒者就職競争力報告」によると、マクロ経済の下ぶれ傾向を背景に、全国の大卒者の希望給与額の平均は前年比5.6%減少して4421円(約6万8085円、月給ベース)になったという。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年10月27日
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