中国外交部(外務省)の陸慷報道官は27日の定例記者会見で「現在、中国とフィリピンを含む関係国の共同努力の下、南中国海情勢は積極的な方向へと発展し、関係各国は南中国海問題の対話と協議を通じた適切な処理のために努力している。もし個別の国がまだ現実に即さない幻想を抱いているのなら、早く捨て去った方がよい」と表明した。
【記者】日本メディアの報道によると、日本政府高官はフィリピンのドゥテルテ大統領の訪日時、日比が南中国海仲裁裁判の裁定を尊重することで合意したことを明かした。これについてコメントは。
【陸報道官】中国側がすでに繰り返し説明しているように、フィリピンのドゥテルテ大統領の訪中時、中比双方は多くのコンセンサスに達し、協力に焦点を合わせて係争を棚上げにし、南中国海問題を二国間の交渉と協議という正しい道に戻すべきとの認識で一致した。これはすでに両国指導者による会談の報道発表や中比共同声明で明確に、はっきりと述べられている。
中比双方は、このコンセンサスは中比両国及び両国民の共通利益に合致し、地域の平和、安定、発展にとっても良いメッセージだと考えている。中国側は、ドゥテルテ大統領本人の先日の発言がこのコンセンサスの精神と全体として符合することにも留意している。フィリピン政府の立場を正確に理解するには、やはりフィリピンの指導者自らの発言を聞いてみるのがより信用できる。
現在、中国とフィリピンを含む関係国の共同努力の下、南中国海情勢は積極的な方向へと発展し、関係各国は南中国海問題の対話と協議を通じた適切な処理のために努力している。もし個別の国がまだ現実に即さない幻想を抱いているのなら、早く捨て去った方がよい。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年10月28日
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