10月22日は「国際伝統医薬の日」。世界の伝統医薬の中でも、重要な部分である中医学は、中国で認められているだけでなく、日本でも広く好評を博している。特に、日本は少子高齢化など、深刻な社会問題を抱えているのを背景に、中医学や漢方薬が、効果的なサポートとなっている。新華社が報じた。
東京目黒区にある桑楡堂漢方薬局は、小さな薬局であるものの、その中には医学書や雑誌、各種漢方薬材が所狭しと並んでいる。北京中医薬大学を卒業した邱紅梅さんは来日後、中医学の普及活動に携わり、日本では中医学を利用した治療のニーズが大きいことを発見した。「日本の女性は恋愛を始めるのが遅く、結婚も遅くなる。そして、出産も遅い。東京の近くで働いている女性の多くが38歳を超えて結婚し、40歳くらいで出産する。そうなると、妊娠期間中や妊活中、体をしっかりケアすることが必要になる」と邱さん。「この種の問題は、中医学が最も得意とする分野の一つ。それで、漢方薬局を開いて、日本で不妊に悩む女性のサポートをすることにした」という。
東京都渋谷区にある徐福漢方薬局も中医学相談所。筆者はここで、治療に来ていた洼寺京子さんに出会った。洼寺さんは末期ガンで、同薬局の代表である何仲涛さんが、懸命に治療を施している。洼寺さんによると、「原発性の乳ガンで、ガン細胞が肝臓にも転移してしまった。この種のガンは完治できない。だから、少しでも長く生きたいと思っている。ガンに完全に勝てるとは思っていないが、何先生に助けてもらえれば、少しでも長く生きられると信じている」。
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