12月2日の「君の名は。」公開を宣伝する新海誠監督(右)と光線伝媒の王長田総裁。
東日本大震災きっかけに作風が変化
新海監督の作品と言えば、「恋愛」というテーマを取り上げずにはいられない。その作品は非常にオリジナリティが鮮明で、「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」などは、中国でも大人気。絵は非常に細かい所まで描かれているほか、少年少女の繊細な感情まで生き生きと表現している。
今回の「君の名は。」は、すっきりしない雰囲気の中ストーリーが展開される過去の作品とは大きく異なり、ストーリーの中にコメディの要素も盛り込まれている。この変化について聞かれた新海監督は、「『秒速5センチメートル』を製作した時、日本の社会は安定している時期だった。だから、ちょっとした起伏を通して感情の変化を表現したかった。一方、2011年の東日本大震災以降、社会全体に危機感が生まれた。だから、心温まる作品を提供したいと考えるようになり、『君の名は。』では、作風に変化が生じた」と説明した。
また、自分の「恋愛観」も語り、「好きな人には好きになってもらえない。人の感情というのは、対等に行き来するものではなく、それがまたおもしろいところ」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月23日
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