ある柔道選手は、リストを見て、「瓜の種を食べたらダメ、ビールも飲んではダメ、今後、外食では何の料理も楽しめない。今時のアスリートは本当に辛い。今に比べると、昔はずっと幸せだった」と投稿した。
南京体育学院訓練処の張健・処長は、次の通り指摘した。
「現在では、アスリートの身体と考え方だけではなく、食べものまでしっかり管理しなければならなくなった。アンチ・ドーピング機構は、禁止薬物の種類を追加し、赤身肉化剤のみならず、多くの漢方薬食材も禁止薬物リストに組み入れられた。体育学院食事科は、病院と直接連携し、アスリート用に安全な食品を購入するようにしている。また、アスリートが試合に出かける時にも、大会指定のレストランのみで食事をさせるようにしている」。
○湿布薬にも含まれる興奮剤
アスリートが外食時に各種肉類を食べることが禁じられることは理解できる。だが、クローブ、甘草、ハスの実、ハスの種までもが禁止の対象となっているのはなぜだろう?これについて、江蘇省アンチドーピングセンターの薛松氏は、「これらの食品に含まれるジメチルコクラウリンは、来年、禁止薬物リストに組み入れられるが、多くの漢方薬からこの成分が検出される」と説明した。
また、「ジメチルコクラウリンは、今年は禁止薬物リストには掲載されていないが、来年からリストに入る予定だ。これはβ2刺激薬に属し、試合中・試合以外のいずれにおいても使用が禁止される。多くの一般的な漢方薬から、このジメチルコクラウリンが検出されている。具体的には300-400種類の漢方薬に含まれおり、この中には、湿布など、アスリートが常用している漢方薬も多い」と薛氏は続けた。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年12月12日
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