中世ヨーロッパ風の尖った屋根、カラフルなステンドグラスの窓、長く続く石畳の道。一見してまるでヨーロッパの歴史あるお城のようなこの街並み、実はアルゼンチンのブエノスアイレス近郊に最近建てられた観光村だ。アルゼンチン出身の小売業界大手のアントニオ・ラカンパーナ氏が手がけたこれらの建造物が生まれた背景には不思議なストーリーが隠されていた。
1970年代末、喉頭がんと診断されたラカンパーナ氏は残り少ない時間で自分の理想のお城を建てようと思い立った。そこで土地を買い取り、建築デザイナーなどの力は一切借りず、毎日約16時間、100人近い作業員に自ら指揮し、この夢の村を建設したのだ。さらに彼は裕福だったにも関わらず、この村のほとんどの建築資材は廃品をリサイクルして使用している点が人々を驚かせている。(編集TK)
「人民網日本語版」2016年12月9日
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