2016年12月12日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>科学技術

中国製の熱核融合炉燃料棒、国際的な認証を獲得 (2)

人民網日本語版 2016年12月12日16:43
中国製の熱核融合炉燃料棒、国際的な認証を獲得

核融合は人類のエネルギー問題を解決する重要な科学研究分野だ。そのため中国を含む7つの国と地域の科学者たちが、世界最大の科学研究共同プロジェクトの一つである、国際熱核融合実験炉(ITER)というプロジェクトを始動させた。中国中央テレビのニュース番組「新聞聯播」によると、中国が開発した熱核融合炉の燃料棒が、世界に先駆け認証を獲得した。これは中国の同プロジェクトへの重大な貢献といえるだろう。

同プロジェクトは制御可能な核融合反応の実現、核融合エネルギーの利用方法の模索を目的としており、ITERがエネルギーを生む原理は、太陽の発光・放熱のメカニズムと似ていることから、「人工太陽」とも呼ばれている。「人工太陽」の中心部の温度は1億度を超える核融合燃料で、中国が開発したこの材料はこの超高温環境にさらされる。

ITERの設計案によると、この材料は1平方メートル当たり4.7MWのエネルギーに耐えなければならない。これは瞬時にして1キロの鉄を溶かせるエネルギーだ。中国の研究者は3種の材料によりサンドイッチ構造を形成し、各国との競争の中で3種の材料を緊密に結びつける革新的な技術を模索した。権威ある機構の試験において、この材料は設計基準を20%上回る極端な高温環境の試練に耐えられることが証明された。

一般的なエネルギーと比べ、核融合はクリーンで安全で巨大なエネルギーを生む。核融合に用いられる材料の重水素は海水中に存在し、海水1リットル当たりの重水素で作れるエネルギーはガソリン300リットル分に相当する。中国を含む7つの国と地域が2006年に合意し、ITERを正式に発足させた。中国はプロジェクトの10%の作業量を担当。専門家は「プロジェクトの推進に伴い、人類は50年以内にこのエネルギーを一般家庭に普及させることができるだろう」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年12月12日


【1】【2】【3】【4】

関連記事

コメント

最新コメント