中国国家発展・改革委員会(発改委)と国家旅游(観光)局は14日、観光業に関する重大プロジェクトを発表。2020年までに観光サービスの利用額を合計7兆元(約119兆円)にするという明確な目標を掲げた。中国新聞網が報じた。
発改委によると、観光業は近代サービス業において重要な位置を占め、大きな牽引力を有する。中国の観光業には、巨大なニーズと成長のポテンシャルがあるものの、インフラや公共サービスの水準向上も必要だ。
2020年までの中国の観光業の発展に関して、発改委などは以下の4つの目標を掲げている。
一、観光インフラや公共サービス・施設の水準を全面的に向上させる。
二、観光業の供給の構造性における課題を段階的に改善する。自然・生態環境が良好で、文化・科学普及教育機能が整っており、大きな魅力を備えている中国国内外の新しい観光地1000ヶ所を構築し、主な人気観光地に訪れる観光客の数が許容量を超え、長期に渡って大きな負担がかかり、遊覧のクオリティが保障できないという現象を効果的に改善する。
三、旅行関連の企業の発展力を強化する。世界的に一流のリーディング型、イノベーション型の総合観光企業グループや観光サービスブランド約100社を育てる。
四、観光業の国民経済に対する寄与度を大きく向上させる。中国全国の観光直接投資を年間平均20%のペースで増加させる。20年までに、観光投資総額を2兆元(約34兆円)に到達させる。観光サービスの利用総額を計7兆元に到達させ、観光業の国民経済の成長に対する寄与率を10%以上にする。観光業の雇用者数を5000万人に到達させ、その社会の雇用に対する寄与率を10%以上にすることで、1年当たりで貧困層約200万人が観光業の発展を通して貧困脱出を実現できるようにする。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年12月15日
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