上海出入境検験検疫局は27日、日本の錦鯉20匹がこのほど上海市の出入国地点を通過して国内に入ったことを明らかにした。国家質量監督検験検疫総局(質検総局)が今年6月に関連の輸入禁止令を解除した後の、日本からの錦鯉輸入の第一弾で、中国が日本の錦鯉を輸入するのは実に13年ぶりとなる。新華社が伝えた。
2002~2003年に、日本ではコイヘルペスウィルス(KHV)が大流行した。疾病が国内に入り込むのを防止し、漁業の安全を保護するため、質検総局は03年に警報を発令し、日本からの錦鯉輸入を一時的に停止した。
ここ数年、日本の錦鯉の疾病はしっかりとコントロールされており、国内市場での需要増加もあり、日本側の申請に応じて、質検総局はリスク評価を行い、日本の錦鯉の中国市場参入を再開することとし、そのためにまず中国に錦鯉を輸出する日本の養殖業者6社の登録評価作業を終え、中国側の第1期輸入企業2社を確定し、「日本から輸入された錦鯉の隔離水槽および養殖場の建設・管理をめぐる要求」を制定した。そして今年10月、ついに日本の錦鯉の輸入禁止令を解除した。
上海出入境検験検疫局によると、日本の錦鯉20匹は現在、上海空港の出入国地点で検疫を受けており、その後は指定された隔離検疫水槽に移されて30日間の隔離検疫を受け、サンプル採取や関連の疾病のモニタリングなどが行われる。隔離期間が終わった後も、認可された養殖場で日本の錦鯉とその子供に対する疾病のモニタリングが継続して行われ、疾病の侵入を未然に防ぐという。
統計をみると、2015年に中国の錦鯉市場の営業額は100億元(約1690億円)に迫った。日本からの輸入が再開されると、中国の錦鯉の飼育・繁殖技術の水準向上にプラスになり、高級観賞魚産業や特色ある養殖産業に新たな活力が注入されるものと期待される。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年12月28日
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