昇降可能なハイヒール、座れる席付きトランク、詰まり防止和式便器など、これらは全て湖北大学コンピュータ学院で電子・通信工学を専攻する大学院生の廖可富さん(24)の発明品で、1年間で16件の発明特許を出願し、9件の特許証書を手にしている。彼は一部の特許を実用品にし、社会に役立てることに期待している。武漢晩報が伝えた。
ふとした偶然から、発明を愛するようになった廖さんは、武漢大学珞珈学院の本科生として通信工学を専攻していたが、ある年の冬に武漢宏基駅で実家の監利に帰ろうと長距離バスを待っていた。待合室のベンチは満席で、トランクを引く彼は立ちっぱなしになり、空席があればいいのにと思った彼は、トランクの脇に折りたたみ可能な座席をつけてしまえばいいのではないかというアイデアを思い付いた。つまり折りたたみ可能なトランクとなる。彼は学校の教務所の付雪江氏から励まされ、ペンを持ち、このアイデアをノートに書き上げた。
廖さんはその後、メモ帳を持ち歩くようになった。暮らしの中で閃いたらこれをすぐに書き記し、時間があれば革新と発明に頭を使う。大学の同級生からある日、トイレでネックレスを便器に落としてしまい、取れなくなったという話を聞いた。廖さんは急須のフィルターを参考にし、便器に網を取り付けた。これはバネの制御により昇降可能で、貴重品をうっかり落としてしまった場合も、「救出」することができる。
廖さんがデザインした昇降可能な靴の踵により、女性はシーンに応じたニーズを満たすことができる。車のワイパーを参考に、黒板にワイパーと噴水システムを取り付け、自動的に黒板を消せるようにする。高齢者は冬になると血の巡りが悪くなり足が冷えるので、靴に発熱する電池を取り付け、さらにマッサージも可能にする。廖さんはこれらの閃きを記録し、考えをまとめ、発明する。
彼は昨年、16件の発明特許を出願し、すでに9件の国家発明特許証書を取得している。廖さんは「生活からインスピレーションを受けた発明品ばかりで、一般人の暮らしに役たてれば」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年10月24日
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