マクドナルドが中国語表記を「麦当労」から「金拱門」に変更するという情報が25日、中国のネットに流れた。事の真偽を確認するため、国家企業信用情報公示システムを調べてみたところ、企業情報の「麦当労(中国)有限公司」が「金拱門(中国)有限公司」に変更されていた。今回の社名変更について、マクドナルド(中国)側は、「当社は中信集団やカーライルの戦略パートナーとなり、業務を発展させていく必要から、今月12日より、マクドナルド中国本社の社名を『金拱門(中国)有限公司』に変更した」と説明した。ただ、社名変更は主に登記情報上の変更だけで、日常業務への影響は全くないとしている。また、「マクドナルドのロゴマーク『M』は確かに拱門(アーチ形の門)に似ている」とした。
専門家「ブランドへの影響は限定的」
今回の社名変更により、「マクドナルド」ブランドへの影響はあるのだろうか?重慶工商大学経済学院の李敬・院長は、「ブランド資産とは、マクドナルドの知名度や顧客の信頼度なども含む。長年の経営で、同社は世界中においてその価値を高め、膨大な無形資産を築いてきた」とし、中信集団とマクドナルドの提携について、「新会社の設立は戦略的投資で、主に、資本の運用や運営戦略の面で、資源や優位性を利用し、発展のイノベーションを推進するもの」と分析している。ブランドマネジメントの専門家である万全東氏も、「社名変更は、実際には資本側に変化が生じたことを意味するだけで、『マクドナルド』のブランドへの影響はほとんどない」との見方を示している。
ネットユーザー「ダサい」
「金拱門」について企業側は、「ゴールデンアーチはマクドナルドのロゴをイメージしている」と説明しているが、中国のネットユーザーの多くは、「お金が門からざくざく入ってくる」とイメージしやすく、成金のように垢抜けなくてダサいといった反応だ。またこの他にも、「KFCもいっそ『孔夫子(孔子、中国語読みするとイニシャルが似ているため)』に社名変更すれば、伝統文化をものすごく体現できる」や、「ダサい、ただそれだけ」、「『漢堡王』(バーガーキングの中国語表記)よりダサい」、「こうしてみると『賽百味』(サブウェイの中国語表記)の訳は最高」といった声が上がっている。
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