統計データによると、2014年から2016年まで、消費はすでに3年連続で中国経済成長の原動力におけるトップを占めている。なかでも第1-第3四半期(1-9月)の最終消費支出の経済成長への寄与率は64.5%に達した。
消費が安定して成長しているのと同時に、その構造も絶えずアップグレードしている。今年第1-第3四半期(1-9月)には飲食や服装などの基本的な消費の割合が引き続き下がり、サービス消費の割合が持続的に上昇し、生活品質の改善へのニーズも明らかな増加がみられた。
北京大学経済研究所の蘇剣常務副所長は、「消費構造のアップグレードは中国経済の内在的な原動力を一層高め、経済成長ニーズの構造をますます合理的にしている。これは世界経済にとって、金融危機が爆発する可能性を弱めることになる。また中国経済の規模は大きいため、成長スピードが少しでも下がると、多くの国が大きな影響を受ける」と語った。
姚景源氏によると、中国経済の構造最適化により、輸出品も絶えずに最適化されていくとしている。また何偉文氏は、中国が新旧原動力の転換を加速させることは、発展途上国にビジネスチャンスを与えるだけでなく、見本にもなっていると分析している。
だが、蘇剣氏は現在のグローバル経済にとって一番厳しい挑戦はニーズの減少だと指摘し、「グローバル市場の規模の拡大が実現できなくなり、新たな消費の中心がなくなると、経済成長も伸び悩むことになる。今後は科学技術が新しい消費の中心を作れるかどうか、ニーズを拡大できるかどうかが課題となる。ニーズが拡大しさえすれば、経済成長は実現可能だ」とした。
中国がイノベーション駆動型の経済発展で、世界のイノベーションリーダーとなったことは注意に値すべき点だ。2010年以降、世界で新しく生まれた「ユニコーン」企業において、中国企業の数は4分の1を超えている。また2017年に、中国は世界イノベーション指数ランキングで第22位にまで上昇し、トップ25ヶ国で唯一の中所得国となっている。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年10月30日
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