「相棒」の出演者も注目すべきポイントだ。豪華な脚本家の顔ぶれと比べると、「相棒」の出演者はほどほどの人気レベルの俳優ばかりだ。「相棒」の出演者は男性がメインで、主役は水谷豊。その相棒は寺脇康文、及川光博、成宮寛貴、反町隆史らが務め、人気レベルはさまざまで、今をときめく売れっ子俳優ではない。製作者は当初から、杉下右京の相棒を選ぶ際、人気レベルを考慮するのではなく、二人の間に起きる「化学反応」を重視している。寺脇康文の場合は、「冷静派+行動派」、及川光博の場合「トリッキー+プチトリッキー」、成宮寛貴の場合「紳士+熱血青年」、反町隆史の場合「ベテラン警官+官僚エリート」で、それぞれに特徴があり、いろんな化学反応を起こしている。
重要な役を演じる数人の出演者はさておき、それ以外の出演者は総じて地味。しかし、それが高視聴率をたたき出す原因の一つにもなっている。相棒には、イケメンでもなく、知名度も高くないものの、非常に個性的で演技のうまい俳優が多数出演しており、かえって視聴者は親近感を抱きやすい。相棒での役柄が見事にはまり、多くのファンをゲットした俳優もいる。
その他、独特の放送スタイルも「相棒」がファンの心をつかんで離さない秘訣の一つだ。「相棒」は一話完結で、約40分の中に面白いストーリーが凝縮されている。そうすることで、ダラダラした雰囲気はなく、ストーリーにテンポを付けることができ、初めて見る人も、いつも見ている人も、新鮮味を感じながら見ることができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年12月14日
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