2018年度の中国全国における大学卒業生の数は約820万人と予想されている。現在各大学では秋冬シーズンの卒業生向け就職フェアが次第に終わりに近づいている。このほど1ヶ月近くにわたりキャンパスで行われた就職フェアを取材し、80後(1980年代生まれ)や90後(1990年代生まれ)と比べ、95後(1995年代生まれ)はその就職活動にける緊迫した様子が明らかに低いことが見て取れ、卒業生の一部には「ゆっくり就職」現象もみられた。
首都経貿大学で行われた就職フェアの行き交う人ごみの中で、出会った王天順さんはすでに数社からオファーをもらっているが、慌てて決めようとは思っていないと話す。彼は、「秋冬の採用では、ビジネスチャンスに対する考察や業界の温度差を肌で感じる重要なチャンス。同時に自分の能力を見極める一つの段階でもある。最終的にどこに就職するかは、もう少し考える」とした。
卒業生の一部は様子見の状態であることは、就職フェアに参加した企業側も実感している。秋冬の採用はすでに終了間近にも関わらず、企業の採用計画のたった3分の1しか達成されていない企業もあるからだ。
数年前までの企業説明会では人の山をかき分けて履歴書を提出するなど、就職を急ぐ学生たちが多く見られたのに対し、現在の95後の大学生たちは比較的冷静で、インタビューした学生の3分の1がすでに内定をもらっているが、雇用契約へのサインは急いでいないとしている。
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