華中農業大学が発表した情報によると、アメリカ食品医薬品局(FDA)は北京時間20日にウェブサイトで、同校が提出した遺伝子組み換え耐虫性稲「華恢1号」の安全性・栄養評価報告諮問の書類と関連書簡を発表し、同校に対して「華恢1号」の安全性評価の諮問を終えたと通知した。これは「華恢1号」と関連の米製品を米国に輸出し、市場で一般消費者向けに直接販売できるようになったことを意味する。中国科技網が伝えた。
同書簡の主旨に基づき、FDAは同校が提出した「華恢1号」の安全性評価の資料を承認した。「華恢1号」は人類の食品としても動物の食品としても、栄養価や抗栄養因子などの各種関連データで、元の品種と実質的に異なる点がないと判断した。
「華恢1号」は華中農業大学が1998年に栽培に成功した品種。二化螟やコブノメイガなどの鱗翅目害虫に対して高い耐性を持ち、稲生産における農薬使用量を大幅に削減し、生産量を大幅に拡大できる。1999年には、中華人民共和国農業部(省)による成果鑑定に合格した。10年近くにわたる安全性評価を経て、中華人民共和国農業部は2009年に、「華恢1号」に農業生物安全証書を発行した。同校は2009年より海外での生物安全性評価を積極的に模索し、中国の遺伝子組み換え耐虫性稲の国際市場開拓に向け準備を進めてきた。
「華恢1号」はFDAと環境保護庁の安全性審査手続きを終えている。これは「華恢1号」と関連製品を米国に輸出し、市場で一般消費者向けに直接販売できるようになったことを意味する。また中国の検査機関の「華恢1号」に対する食用・飼料用安全評価、栄養評価の実験方法及びデータが、米国関連機関から完全に承認されたことを意味する。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年1月22日
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