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米ウォルマートと日本の楽天 電子書籍業務で提携

人民網日本語版 2018年01月30日13:53

米国の小売大手ウォルマートは25日、日本のEC大手・楽天と提携して電子書籍市場に進出することを明らかにした。新華網が伝えた。

ウォルマートと楽天は今後、電子書籍分野で協力を展開する。

双方の合意によると、ウォルマートはオンライン店舗と実店舗で楽天のKobo電子書籍リーダーを販売する。Koboは米国アマゾンが推すKindle電子書籍リーダーのライバルの一つだが、米国市場ではまだ足場を固めていなかった。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、ウォルマートが電子書籍市場に進出する様子を「迂回し、ゆっくり進んでいる」と評した。アマゾンはスタートしてすぐに市場を占拠し、この分野でははるかに先を行く。また一部の消費者はすでにディスプレーでの読書に見切りをつけ、紙の本に戻っている。

出版産業の調査研究機関コーデックスグループのピーター・ヒルディック-スミス社長は、「(電子書籍という)この船は何年も前に出帆している」と話す。

米国出版社協会(AAP)がまとめたデータによれば、2017年1~8月に、出版社1200社の電子書籍売上高は7億4千万ドル(約804億9720万円)に減少し、前年同期比5.3%の減少だった。

ヒルディック-スミス社長は、「電子書籍の業績低下を招いた主な理由は読者の『デジタル疲れ』だ。読者はコンピューターやスマートフォンを何時間も使用しており、本は紙のものを読んでディスプレーを見たくないと考えている」と指摘する。

またウォルマートは楽天との提携を通じて、日本でのEC小売業務の開拓に意欲をみせる。楽天のオンライン店舗は現在、9300万人の登録会員を抱える。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年1月30日

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