阿里巴巴(アリババ)が9日に発表した「2017年中国デジタル経済発展報告」によると、全国のECの一人あたり平均消費額のランキングで浙江省、広東省、北京市が上位3位に並んだ。また新小売の後押しを受けて、天福号、月盛斎、北京稲香村、信遠斎など10の北京老舗ブランドが過去半年間に売上の80%増加を達成したとともに、ビッグデータに基づいて顧客の好みに対応したオーダーメイド商品を相次いで打ち出し、新たな消費クラスターの開拓に成功したという。「北京日報」が伝えた。
ここ数日間、月盛斎の張新文市場総監は新商品の準備で忙しい。天猫(Tmall)の旗艦店に初の試みとなる新商品をアップするのだという。張氏は、「月盛斎のような老舗は、ブレークスルーと革新を達成して若い人たちを引きつけると同時に、昔からの顧客のブランドに対する評価を慎重に考慮し、これを損なわないようにしなければならない。数ヶ月前に北京の老舗ブランドと現地ブランド計数十社が天猫との協力をスタートした。月盛斎は天猫が提供したECのビッグデータを踏まえて、レジャーフードが既存の消費者と潜在的消費者に歓迎される可能性が高いと考え、新たな飛躍を遂げる勇気を奮い起こすことができた」と振り返った。
殻を破って飛躍を遂げたのは月盛斎だけではない。北氷洋も天猫でホット飲料「核花恋」を初めて販売し、北氷洋の商品は夏にしか売れないというジンクスを破った。天猫と協力して新小売を模索することで、北京の老舗ブランドは過去半年間に売上高の80%増加を達成した。
老舗の再生を後押しするだけでなく、EC大手は北京を新小売分野の「陣地の中心」ととらえており、北京の消費者にメリットをもたらそうとしている。アリババはこのほど、18年は北京に新業態スーパー・盒馬鮮生を30店オープンすると発表し、京東も北京を傘下の新型生鮮スーパーの配置をじっくり進める主要都市と考えていることを明らかにした。
新小売の後押しを受けて、北京の消費バージョンアップのペースがますます加速している。同報告によれば、過去1年間にネット通販消費額が100万元(約1720万円)を超えた北京の消費者は2065人いたという。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年1月10日
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