陝西省から来た観光客の張さんは、「僕たち2人の写真を国連記念切手として印刷できるなんて、思いもよらなかった。切手にできるのはてっきり国連事務総長だけだと思っていたから」と満面の笑みをたたえ、自分とフィアンセのツーショット写真が印刷された国連戌年記念切手シートを手にしながら語った。新華社が報じた。
国連は今月2日から中国の旧暦戌年をテーマとした記念切手シートを発行してからというもの、国連本部ビル地下1階にある国連郵便局では、こうした人々を楽しませるエピソードが次々と生じている。郵便局入り口に貼られた大きなポスターや商品棚の目立つ場所に並べられた切手など至るところに中国の新春のムードが漂っている。
今年の記念切手は、中国の著名パッケージデザイナーの潘虎氏によるデザインで、切手シートは10枚の切手からなる。切手の右半分は、互いに噛み合っている犬の切り絵細工のデザインで、左半分は国連のロゴがあしらわれている。犬のデザインは、イラストを上下逆さまにすることからインスピレーションを得て、協力と共有の理念を表現している。そしてそのメインカラーの金色と赤色が春節の祝賀ムードを醸し出している。
郵便局に訪れた人は、各自が持ち込んだ写真やその場で撮影した写真を、郵便局がその写真を切手に取りこみ印刷してくれる。このような絶妙なコラボレーションでこの記念切手は、世界各国、特に中国からの観光客の間で飛ぶような売れ行きを見せている。
郵便局の職員は、「数日前から、カスタムメイドの自分だけの戌年記念切手を買い求める客が後を絶たない。国連を見学に来た人もいれば、国連職員もいる。誰もが、旧暦新年を迎える前に、独特で、めでたく、国際スタイルな記念切手を手にしたいと思っているようだ」と話した。
中国干支切手発行30周年を記念して、国連は2010年に初めて干支記念切手を発行した。今年の「戌年記念切手」は、国連が発行する9番目の中国新年祝賀記念切手となっている。
国際連合郵便管理局の謝徳勝局長は、タイ生まれの華僑で、祖父の代に広東省潮州からタイに移り住み、米国で卒業した後、国連で職を得た謝局長は、今から8年前に初の中国干支記念切手を発行、思いがけず大好評を博した。そして国連に見学に来る中国人観光客が増えるにつれて、干支記念切手もユニークな記念グッズとなりつつあることが彼を喜ばせている。
謝局長は、「国際連合郵便管理局は、今後も中国干支記念切手の発行を続けていく。記念切手は、国連に新たな色彩を添えることになり、中国文化の普及に貢献し続けることになるだろう」と述べた。
国際連合郵便管理局は、米ニューヨーク、スイス・ジュネーブおよびオーストリア・ウィーンで、米ドル・スイスフラン・ユーロの額面による切手をそれぞれ発行している。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年2月14日
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