実習期間中、莫さんは、普段はなかなか入ることができない故宮博物院の中のエリアを見学することができたほか、表装や製紙などの伝統技術も体験できたといい、「故宮文化医院を見学して、『故宮男神』である王津さんが古い時計を修復しているのを実際に見ることができた。また、修繕技術部では、職人が青銅器を修復しているのを見て、溶接や彫刻、錆取りの技術を少し学び、お手伝いまでさせてもらった」と、興奮気味に振り返った。
約10年前、家族と一緒に親戚を訪ねた際、莫さんは初めて故宮を見学した。ただ、当時の彼女にとって、故宮は「記念写真を撮る観光地」にすぎなかった。「近年、故宮は大きく変化し、一般公開されているエリアの面積の割合が約8割にまで増えた。また、展示品の保護対策や展示方法も大幅に改善されている。その他、故宮は歴史文化の活性化にも取り組んでおり、インターネットやスマホアプリ、バラエティに富む文化クリエイティブグッズなどを活用して、若者が歴史ある文化に興味を持てるように導いている」と莫さん。
実習終了後、莫さんは故宮の文化クリエイティブグッズをたくさん買い、お土産として香港地区に住む家族や友人にプレゼントした。「弟には、『尚書房』とプリントされているPCバッグと、『状元』とプリントされているペン、母親には『儲秀宮』のマグネットをプレゼントした」。
故宮について深く知ったことで、莫さんは、香港西九龍文化区で建設中の香港故宮文化博物館に対する期待が一層高まったという。「故宮が現在展示している文化財は、全体の1%にも満たない。香港故宮文化博物館がオープンし、故宮の文化財が香港地区で展示され、一人でも多くの香港地区の人々が間近で中国の伝統芸術・文化に触れることを願っている」。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月28日
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