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人民網日本語版>>科学技術

世界の科学技術界で異彩を放つ中国人女性 (2)

人民網日本語版 2018年03月30日08:31

屠呦呦氏

◆ノーベル賞を受賞した屠呦呦氏

スウェーデン・カロリンスカ医科大学は2015年10月5日午後5時30分にストックホルムで、中国人女性科学者の屠呦呦氏と日本人科学者1人、アイルランド人科学者1人に、2015年度のノーベル生理学・医学賞を授与し、マラリア治療の研究における成果を表彰した。屠氏はこれにより初めてノーベル科学賞を受賞した中国本土の科学者、初めてノーベル生理学・医学賞を受賞した華人科学者になった。そして中国人の自然科学分野のノーベル賞受賞ゼロの記録を塗り替えた。

屠氏は研究チームのチーム長として、エチルエーテルによってアーテミシニンを抽出した。アーテミシニンのマラリアへの治療効果を発見し、アーテミシニンのさらなる研究に力を尽くした。また屠氏はチームの代表者としてノーベル賞を受賞したが、チームのメンバーだった鐘裕蓉氏ら女性科学者の功労も無視できない。科学の歴史を専門とする饒毅氏は、アーテミシニン発見の歴史を研究した文書の中で、「鐘氏が最も早くアーテミシニンⅡ結晶を入手した。これはその後、マラリア特効薬と呼ばれるアーテミシニンになった。鐘氏は当時、画期的な抽出技術を開発し、シリコンゴムを充填物とし、アーテミシニン抽出液をゆっくりと濾過し、異物を取り除いた。これによりアーテミシニンのマラリア特効成分を抽出し、実験の成功に多大な貢献を成し遂げた」と指摘している。


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