張俐娜氏
◆科学技術のニューフェイス、潜在力を示す
中国科学院院士、武漢大学教授の張俐娜氏は2012年3月27日に動画で、米サンディエゴで開かれたAnselme Payen賞でのあいさつをおこなった。このワインレッドのビロードのチャイナドレスにクリーム色のジャケットを身に着けた中国人女性科学者は、持病のため自ら授賞式に出席することは適わなかったものの、動画で登場すると会場からは大きな歓声と拍手が上がった。同賞は国際セルロース・再生可能資源材料分野の最高賞で、毎年この分野に多大な貢献を成し遂げた専門家1人にしか授与されない。張氏は世界初の超低温水溶剤の「レシピ」により、同賞を受賞した初の中国人科学者になった。
中国では近年、若手女性科学者が徐々に頭角を現し、世界の科学技術界から注目を集め、科学技術賞を受賞している。
同済大学土木工学部の荘暁瑩准教授は2015年11月17日、ソフィア賞を受賞した。ドイツ連邦教育・研究省は、ドイツで科学研究活動に重視する各国の優秀若手科学者が、その創造的なアイデアの実現を奨励するため、同賞を隔年授与している。フンボルト財団のシュヴァルツ会長は、「荘氏は科学研究で目覚ましい活躍をしている。中国、英国、ノルウェーの学習・研究経験により、ソフィア賞の理想的な受賞者になった」と述べた。
昨年3月23日にパリで行われた「世界優秀女性科学者賞」の授賞式では、中国科技大学の女性博士、龍冉氏(29)が「世界で最も潜在力のある女性科学者賞」を受賞した。これはユネスコなどが2015年より設立している賞で、最も将来性のある若手研究員を毎年15人選出して学術奨励金を授与し、その学術研究を資金援助している。龍氏はシンクロトロン放射源を利用し、太陽光で炭素循環を促す高効率触媒の設計を行い、二酸化炭素転化分野で優れた研究成果を手にし、多くの若手研究者の中から選出された。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年3月30日
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