20回目の「世界喘息デー」を迎えた5月2日。今年のテーマは、「呼吸器疾患の予防・治療を重視:今から始めよう」だった。中国喘息連盟の総責任者を務める中日病院の林江涛教授は、「推計によると、中国には約3千万人の喘息患者がいる。喘息は今もなお、世界が認める医学的難題であり、がんに次ぎ世界で2番目に後遺症が残る率と致死率が高い疾病」とコメントした。北京晩報が伝えた。
中国喘息連盟の調査によると、2016年、中国都市部における喘息の抑制率は28.5%にとどまった。喘息は、遺伝と環境という2種類の原因の相互作用で発生・悪化する疾病で、喘息が発症する兆候を見分けることで直ちに対応策を講じることが、喘息発作の予防と減少に有益となる。喘息患者は、症状の有無にかかわらず、長期的な予防・抑制に向けた薬物治療を続ける必要がある。喘息は、規範化された治療を通じて、コントロール可能な疾病であり、日常生活にもマイナス影響が及ばないことが、研究から明らかになっている。
林江涛教授は、「喘息はその抑制こそが最善」とし、抑制の有無を判断する項目として以下の6つを挙げている。
1.日中に症状が出ない。
2.夜間にも症状が出ず、睡眠に影響がなく、息苦しさが原因で目覚めることがない。
3.日常生活に支障がない。具体的には、外出や戸外活動、出張、長距離旅行、さらには拉薩(ラサ)などの標高の高い地域への旅行が可能。
4.症状を緩和するための喘息薬を服用する必要がなく、日常的な予防薬を服用するだけでよい。
5. 肺の機能が正常。
6. 急性の発作が見られない。
林教授は、「これら6項目を完全にクリアできたなら、喘息患者は自分が健康体であるとの認識に基づき、普通の人と同じような生活を送ることができる」と続けた。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年5月3日
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