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中国で地震保険制度設立 基本保険金は2万元から5万元

人民網日本語版 2016年05月19日17:18

中国保険監督管理委員会(保監会)は16日、保監会と財政部がこのほど「都市・農村部住宅の地震大型災害保険制度の実施案」を発表したことを明らかにした。これにより、地震を突破口として、巨大災害保険制度の実施をめぐる検討が始まることとなった。京華時報が報じた。

同案によると、保障の対象となるのは、都市・農村部住民の住宅。制度発足当初は、原則として、国が定める建築品質基準(耐震基準を含む)を満たす建築物本体および室内の付属設備を主な対象とし、破壊性をもつ地震動やそれによって生じた津波、火災、爆発、地盤沈下、土石流、土砂崩れなどの二次災害が主な保険責任の対象となる。

制度発足当初は、住宅の全体構造、平均再建コスト、災害後の補償・救援水準など各状況を総合的に勘案し、都市・農村別に定められた保険金額にもとづき、都市部住民の住宅の基本保険金は1戸あたり5万元(1元=約16.7円)、農村部住民の住宅は1戸あたり2万元とする。各戸ごとに保険会社との協議によって保険金が確定され、初期は最高100万元までとし、超過した部分は商業保険によって補てんされる。

保険料率については、発足当初は、中国保険業協会が発表した模範条項にのっとり、主契約単独とするか一般家財保険を付加するかを選ぶことができる。地域によるリスクの違い、建築構造の違いに応じて差別化した保険料率を定め、適宜調整する。

賠償処理については、発足当初は、操作の簡素化や急速な普及を図り、保険商品は定額保険プランとし、保険金を支払う際には、保険金額を基準とし、国家地震局や民生部が定めた国家基準を参考に、各地域における農村住宅保険の保険金支払方法もかんがみて、保険金額を算出する。また、家屋の破損度に応じてレベル別に保険金額を調整する。つまり、破損度がⅠ-Ⅱ級の場合、ほぼダメージなしとみなされ、保険金は支払われない。Ⅲ級(中程度の破損)の場合は、保険金の50%が支払われる。破損度がⅣ級(深刻な破損)およびⅤ級(全壊)の場合は、保険金は満額支払われる。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年5月19日

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