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タージ・マハルが変色 最高裁が海外に応援要請

人民網日本語版 2018年05月09日14:05

インドの世界遺産タージ・マハルが今、大気汚染や酸性雨による腐食で変色するという深刻な事態に陥っている。インド最高裁判所はこのほど政府に対し、復元作業への海外の専門家の応援を要請した。

インドメディアの報道によれば、粉塵状の汚染物質、酸性雨、虫の糞による腐食で、タージ・マハルの建物が大幅に変色した。インド最高裁は深刻な危機であるとして、今月初め、政府に復元計画を策定するよう要請した。

タージ・マハルの保護問題はインドで広く注目を集めている。さきにボランティアが政府に報告したところでは、変色の原因は中央政府やタージ・マハル所在地の政府が最高裁の禁止令に従わないことにあり、これが文化財の破壊につながったという。インド政府はその後、2015年にタージ・マハルの初の「徹底的な清掃」を実施すると同時に、周辺の工場数千ヶ所を閉鎖した。

今年に入ると、政府は保護に向けて一連の措置を打ち出した。2月には観光客数を一日のべ4万人に制限し、4月からは観光客に開放する時間を一日3時間までとした。現在、関連機関が泥のパックで建物表面の大理石の汚れを落とす作業を進めており、年内には完了する見込みだ。タージ・マハルは17世紀に建造されたインド屈指の観光地で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されている。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年5月8日

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