上海協力機構(SCO)加盟国首脳理事会の第18回会議(上海協力機構首脳会議)が6月9日から10日にかけて山東省青島市で開催される。習近平国家主席が議長を務め、関連活動に出席する。王毅国務委員兼外交部長(外相)は28日の外交部(外務省)の国内外プレス向けブリーフィングで、青島サミットについて次のように説明した。
青島サミットはSCO加盟国拡大後初のサミットであり、中国にとっては今年2回目の重大なホームグラウンド外交でもある。習主席はSCOの他の7つの加盟国、4つのオブザーバー国の首脳、及び国連など国際組織・機関のトップと共に協力の大計を話し合う。習主席は各国来賓のために歓迎夕食会を開き、芸術パフォーマンスを鑑賞し、小規模・拡大会談を相次いで行い、SCOの発展の現状と展望、新情勢下の各分野の協力、重大な国際・地域問題について踏み込んだ意見交換をし、他の加盟国首脳と共に青島宣言に署名し、これを発表し、安全保障、経済、人的・文化などの分野の協力文書10件余りを承認する。青島サミットと合わせ、習主席はロシア、カザフスタン、キルギス、イランの大統領を中国に招待するほか、他の関係国首脳と二国間会談を行う。
中国はSCOが青島から改めて出発し、新時代に着眼し、新たな共通認識を形成し、新たな措置を定め、新たなビジョンを描き、新たな発展を実現することを期待する。
(1)共に団結を促進する新たな共通認識を形成する。サミットは青島宣言を発表し、過去17年間のSCOの発展経験を総括し、相互信頼、互恵、平等、協議、多様な文明の尊重、共に発展を図るという「上海精神」を大いに発揚し、組織の結束力、行動力、影響力を高め、人類運命共同体の構築、相互尊重、公平・正義、協力・ウィンウィンの新型の国際関係の構築といった問題をめぐり、各国の共通認識を固め、「上海精神」に新時代の中身を与え、加盟国の団結と相互信頼を一層高め、SCOの将来の発展の基礎を固める。
(2)共に安全を築く新たな措置を策定する。「3つの勢力」(極端な宗教勢力、民族分裂勢力、テロ勢力)、麻薬輸送・販売、ネット犯罪の取締りは青島サミットの注目する重点の1つだ。サミット期間、加盟国首脳は国際・地域安全保障情勢を深く分析し、危険と試練に対処する努力の方向性を明確にし、安全保障協力の水準の向上、分野の拡大、実践の拡充の具体的措置を検討し、複数の協力文書を審議し、世界平和に「SCOの力」を捧げる。
(3)共に発展を図る新たな原動力を与える。青島サミットは発展問題を非常に重視し、グローバル・ガバナンスの整備、多国間貿易体制の強化などの問題について明確な声を発し、イノベーション、協調、エコ、開放、共に享受という発展理念を提唱し、加盟国のためにより有利な外的発展環境を築くべく努力する。サミットは一連の協力文書を通じて、各国の政治的共通認識をさらに成果へと変える。
(4)共にふるさとを建設する新たなビジョンを描く。青島サミットは引き続き「上海精神」の旗を掲げ、友好理念を堅持し、団結・協力の伝統を発揚し、地域の平和と安全の維持、加盟国の融合的発展の加速について新たな共通認識を形成し、新たな計画を打ち出し、各国の発展戦略の連携強化を推し進め、共同発展のエンジンを築く。特に「一帯一路」建設を推進し、地域経済協力全体の水準を高める。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年5月29日
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